(MTG:リミテッド)青コン軸のドラフト戦略(イニストラード 真紅の契り)

どうも、ドラフト大好きれーさんです。

大分VOW環境の勝率やピックが安定してきたので私のピック方針〜デッキ構築までの戦略を共有します。

私の実力はミシック1200位内ぎりキープ位なのでその辺考慮して参考にできる所は参考にしてね。

環境理解:ボムレアに対処しにくい環境

この環境ボムレアへの対処が必須といわれている。

理想はボムをしっかり処理できる除去をたくさん取ることだが確定除去が少ない&確定除去はそんなに流れてこない。その結果確定除去の薄いデッキになってこっちもボムレア出して対応するという構図になりがち。

その辺はもっと詳細分析された上質な記事が何個も出てるので下記とか見るのがいい。

実際そんなに毎回ボムレア引ける訳でもないのでリリース当初は全く勝率が安定しなかった。

戦略解説:青コンベース戦略

上記のように勝率が安定しない中、原根健太プロの配信の中で青のカウンターでボムレアを受けつつアドバンテージを稼いでいく戦略を取ったら勝率安定したと戦略シェアを頂けていたので縋る思いで採用してみたらボムレアとれてなくてもかなり勝率が安定しこれは使えると実感。

そこから現在まで私はこの戦略を下地としてドラフトを行っているので、まず色々試してみた中でまとめたものを言語化してみる。

とりあえず原根さんの配信と解説はこちらなので是非こちらを参照してほしい。
青戦略の解説は9時間55分前後位に詳しく説明してくれている。

今回の内容に限らず原根さんの配信は構築、リミテッド問わずかなり勉強になるので本当にありがたい。

基本戦略

主軸は盤面をカウンターや除去で一旦膠着させた後ドロースペルや血トークンでアドバンテージを稼ぎ回避持ちや大きめの生物で殴っていくコントロール系に該当する。

理想はこの戦略にボムカードを混ぜ込むことだがボムカードなくてもある程度戦える。

青いカードの基本デッキ構成型

とりあえず屋台骨となる青いカードの構成をコモンで構築した場合以下の通り。
このベースの確保を意識しつつ他の色のカードで肉付けしていく。

生物

3ターン目以降カウンターを構えながらのプレイが必要なので2マナ圏で必要なのはしっかり相手の生物を止めることができるもの。4枚は欲しい。「鋼纏いの霊」2枚と「悲惨な群れ」2枚。

「悲惨な群れ」は2枚だと微妙なので基本2色目から2/2を基準に優秀な生物を持ってくることが多い。2色目が決まってない時やなかなか2マナ圏が確保できない時の最低ラインとしておくとよい。なお3枚確保できれば結構強いが逆に4枚はデッキを圧迫してやりすぎなので入れるとしても3枚までかと。

3ターン目はカウンターを使える状態でスルーしつつ、4ターン目以降打点を稼げる回避生物を1体出して5ターン目以降また呪文を構える体制がいい。回避もちとして青で理想なのは「残酷な目撃者」。2枚位ほしいがそこまで都合よくとれるかもわからないので最低1枚位確保したいくらいのイメージ。アンコモンまでいけば「排水路に潜むもの」も強い。

カウンター

この戦略の主軸となるカウンターは4枚ほど欲しい。理想は「中略」×2、「精髄の吸引」×2。11月末現在結構カウンターは安くみられてるので確保しやく、8手目以降も結構とれるので1パック目や2パック目の1週目は他のカードピック優先するのでもいいかもしれない。

「中略」は2ターン目から打てるのが強い。そしてこの環境墓地活用が多いので地味にリムーブ効果も強い。

「精髄の吸引」は生物確実にカウンターできるし、血トークン出せるのが強い。

そのほかカウンターは「霊灯の罠」と「洗い落とし」があるが上記2種類のカウンターをそろえられなかった時の代替案として使えるが上記2種類には劣る。どちらも2枚以上は入れたくはない。特に洗い落としはダブルシンボルがきつく3色目をタッチしている場合は手札で腐るので1枚も入れちゃダメ。

なお、除去が多くとれた場合カウンター2~3枚体制でピンポイントにボムに対して構えるでもOK。

ドロー

アドバンテージとデッキ安定稼働のためにドロースペルも1枚欲しい。基本「散らかった思考」がよい。ただアンコモンの「発見への渇望」でも代用可能。

色マナの安定とタッチカラー考慮

この戦略はロングゲームになりやすいので3色目の強いフィニッシャーやロングゲーム向けの除去を入れる戦略はあり。ただでさえ序盤の色事故は避けたいということもあり「進化する未開地」は1枚ほしい。2色ならまぁなんとかなるがあるに越したことはない。

他の色での肉付け

除去は4枚位ほしい

このデッキではカウンターをすり抜けてしまったものを対処する除去呪文の採用は重要なポイント。軽いものから確定除去まで欲をいえば4枚位まで欲しい。4枚以上とれたらカウンターを減らして除去を優先して構わない。

青は盤面の生物を除去れるカードがないので除去は基本的に2色目に依存する。最善は赤か黒の除去。白もまぁ条件付きだが除去できる。緑は「狼の一撃」が該当するが青コン戦略ではちょっと除去として心もとない。

ただ実際は1枚とか2枚位しか除去確保できない場合も多い。その場合青のバウンスや各種コンバット等で一時的な対処を行うプランも視野にいれる。

生物は13枚~14枚

非生物スペルはカウンター4枚+ドロー1枚+除去3枚+その他1~2枚位として残り13枚~14位が適切。

戦略上あまり低マナ域のアグロなカードの採用数を増やすよりも4マナ以降で重くてもフィニッシャーになるようなカードを採用すると戦略が引き締まってよい。

4マナ以上の採用カード枚数

4マナ4枚、5マナ2枚、6マナ1枚の計7枚をベースにする。4マナ圏をもう1枚位まで入れるのは許容範囲。

2色目との組み合わせのポイント

青白

青コン基本戦略を踏襲しつつ地上を降霊持ち生物やカウンター、除去で妨害しながら飛行で殴り勝つ方向性を追加。

飛行生物は7枚程度は確保したい。

飛行生物を守るために「安全の揺り籠」を1枚入れる。これつけたやつで打点を強化。

サンプルデッキ。(プレミアムドラフト 7-0)

青黒

この青コン戦略とベストマッチの組み合わせ。

青コン基本戦略に濫用を組み合わせるのが強い。サクルカードを2マナ圏まで中心に4~5枚。濫用カードも4~5枚準備できるといい感じに動く。

除去としては下図の通り4マナ2枚、6マナ1枚、3マナ以下の軽い除去等をベースに考える。
アンコモンまでいけば更に選択肢は広がる。

除去が十分確保できなければ「貯蔵スカーブ」で回収して使いまわしたりというプランもある。

濫用を使いまわしたり、濫用の生贄にする生物がいる関係上、墓地を活用ができる血の泉も結構相性がいいのでその他呪文枠の候補になる。

サンプルデッキ。(マッチドラフト3-0) 

青赤

しっかり除去火力が確保できていれば強い。欲しい火力はだいたい下記4枚。

フィニッシャーは下記2枚。特に「困憊の在監者」はカウンターでターン送る戦略をとるこの青コンデッキとは相性がいい。

「さまよう心」も回避持ち生物を確保しつつ追加のカウンターや除去を調達できるので強い。

サンプルデッキ。(マッチドラフト3-0)

サンプルデッキ。(プレミアムドラフト7-2)

青緑

この環境青緑というアーキタイプは勝率が低いという評価が多いため意識的に避けてきた。緑と青の組み合わせだと除去がかなり薄くカウンター依存となり盤面に出てしまった相手のボムに対する対応が薄いのが最大のネックポイントだと思う。

おそらくこの組み合わせをやる条件は緑のボムレアを初手に引いたときだと思う。要はこっちもボムレアを出してカウンターでサポートすることを前提にすれば戦えると思われる。

青軸戦略と組み合わせる上でのキーワードはマナ加速と多色化。

ポイントは緑のコモンの「花の織り手」。ランプ/生物/多色化とどれをとっても戦略の重要カードになる。アンコモンだと隠遁した剥製師や予言の像もよい。これらをデッキに2~3枚は入れたい。後進化する未開地は特に青緑だと多色になることが多いので優先して取りたい。

なお、ランプ生物が確保できるので重めのカードを他のアーキタイプよりよりかは多めに入れることもできる。(6マナ以上2~3枚とか)

次に盤面に出てしまった相手の生物対処だが色の組み合わせの関係上確定除去を確保できないこともありえる。ここは下記のようなコンバットや疑似除去で代替していくしかないのでそこは腹を括る必要がある。

フィニッシャーとしては強いボムがあればそれを採用するに越したことはないが1枚だけだと勝ち筋が細くなりそうという時は下記辺りを採用するのが妥当。

タッチする3色目、4色目については青緑で不足しがちな除去か強いボムの2種類。この戦略でパワー不足を補うことを頭に入れておく。黒の6マナの確定除去(血トークン2枚出せるのがいい。)とか赤緑の狼とかが候補として上がる。

サンプルデッキ。(マッチドラフト3-0)

ドラフト時のピック戦略

ここからは上記青コンを強く意識したVOW環境の私のピック戦略を初手でどの色をとるか別に整理してみた。

ボムカードの基準

点数表はこれに絞る話でもないが私の場合だいたい下記を参考にしてる。
下記でいうボムの定義はLSVさんの場合4以上、Deathsie’sさんの場合A以上って感じ。

LSVさん。CFBの優良記事だが(untapped.ggのPCツール入れたら自動でついてくるからドラフト中みれていい)

Deathsie’sさん

具体的なピック方針

ここで17LandのVOW環境2色の勝率や上の記事等を参考に私が主に1パック目で2色決めするまでに事前に決めている方針基準をまとめてみた。

以降は各色ごとに具体的に2手目以降の方針を書いた。

白いボムスタートの場合

白黒か白青に行く。この2つのアーキタイプに優劣はないと思っているので流れの良い方に行く。青はそんなに人気がないので白青になることが多い。

色々な情報見る限り赤白も悪くはないようだがかなりアグロに寄せる必要がありそう。自分は1回もやったことがない。
緑白はかなり厳しいイメージがありよほどのことがないと手を出したくない。

黒いボムスタートの場合

基本青黒が第一候補。第二候補が赤黒、第三候補が白黒。

青はそこまで人気ないのでいけることが多い。青黒は濫用と青コン戦略組み合わせるとかなり強いと思っている。赤黒は強いが人気カラーで卓で競合者がいる可能性高く思うようにドラフトできない可能性あり。白黒も悪くないがだいたい青の方が流れがよく行く機会がなかなか生まれない。

青いボムスタートの場合

黒、白、赤で流れが良い2色目を見極めつつ青コンの基本パーツをピックしていく。

ただできればこの青コン戦略を成功させやすい青黒に行きたいので除去として青黒のキーになる「骨の髄まで」が早めに取れたら決め打ちに切り替える。

緑はボムがとれなかったらたとえ流れがよくてもいかない。

赤いボムスタートの場合

基本は赤いカードを固めつつ2色目としてはアーキタイプとして強いとされる黒赤か緑赤の可能性を意識しつつも青の流れがよければ早々に青赤を意識していく。

緑のボムスタートの場合

強いアーキタイプとされている緑赤にいけるように意識する。アーキタイプとして緑白、緑黒、緑青はぱっとせず行きたくないので決め打ちしてもいいかもしれない。

緑のダブルシンボル以外のボムをとっているなら1色目の色軸を青か白か黒に変えて緑を3色目として使うような発想にするか青緑タッチ除去のような構成を意識したピックもあり。

青緑タッチ除去に行く判断をするポイントは赤が上から流れてきているどうかといったところ。

マルチカラーのボムスタートの場合

緑が絡んでいないもの以外は決め打ちでもいい。赤緑のカードも決め打ちでいい。

緑黒、緑白、緑青から入るときは即決め打ちとはしない。
緑以外の1色を軸にもう1色をメインカラーにしつつ2色目を青にして青コン戦略に入りタッチでそのボムを入れるという選択をする方向を意識してピックしていく。

ボムスタートできなかった場合

コモンで組んでもそこそこ戦える今日カラーである赤緑か黒赤を第一候補として両方に絡む赤からのスタートを目指したい。

しかし赤が流れてこない時は青コンを構築することを念頭に意識しながらピックをしていく。
VOW環境の場合青はそんなに重視される色でないから12月初旬はほぼなんとか組める。

その場合基本緑以外の点数の高いカードスタートになるが基本黒と赤の除去>「残酷な目撃者」等回避持ちから入りつつ2週目以降でカウンターを拾う。

2週目以降ボムレアを剥けるよう祈る。

まとめ

基本は最初にとった色から強いアーキタイプをくみ上げるのが理想で流れが悪い時は最悪でもこの青コン戦略を取ることで戦えるデッキを構築していくのがいい。

青コンが最強なわけではないので色決めがうまくいかない時のセーフティネットという位置づけに使っている。

この戦略を用いた青コンの使用感と戦績

11月は20日時点でミシックの1200位内に入っていたのでそれ以降はランク変動のないマッチドラフトを行っていたがかなり成績が安定している。

ちなみにそれ以前のドラフトは戦略や構築が固まっておらずボロボロ。前MID環境をVOW直前までやってて勝率が高かったからミシックまであがれたもののVOWとしては全くよくなかった。

私見にはなるが月中旬以降のマッチドラフトはリミテッドのミシック帯1200位以内で順位変動を避けたいけどドラフトしたくてたまらない私のような人が使ったり、競技思考プレイヤーがBO3の練習につかったりすることが多い印象なのでレベルはプレドラのダイア帯以下よりは高い印象。

ここで戦績が安定しているのはそこそこ満足である。

青コンの使用感もいい。落としているマッチもかなりいい勝負のものが多く、デッキパワー格差で負けている感はあまり感じない。自分のプレイングミスもそれなりにあるので上手いプレイヤーが使えばもっと強いのではと思う。

12月はアリーナオープン、Weekend予選ともにフォーマットがドラフトなのでこの青コン戦略を中心にさらに磨きをかけるべくやりこんで行こうと思う。

それでは!!良いドラフトライフを!!